韓国映画お嬢さんが凄かったです。
コクソンやアシュラなど、最近の韓国映画には、エネルギーが溢れていますね。
そして、パク・チャヌク監督の久々の新作映画お嬢さんも全然負けていません。
今回は、そんな『お嬢さん』の変態的純愛ドラマの世界に皆さんを招待しますね(笑)
お嬢さんの原作はサラ・ウォーターズの茨の城
パク・チャヌク監督がお嬢さんの土台として選んだのは、なんと、英国人作家サラ・ウォーターズの小説『茨の城』です。
茨の城を原作にした『お嬢さん』は、日本統治時代の朝鮮を舞台に、台詞の半分が日本語というドラマが展開されます。
お嬢さんのストーリー(あらすじ)
お嬢さんの見所は、台詞の約半分が日本語というだけではありません。
むしろ、そんなものは、ただの舞台設定に過ぎません。
お嬢さんのストーリーは、莫大な遺産相続を約束されたお嬢様と、そんな彼女に仕える純朴な侍女、お嬢様の周囲に群がる怪しい男たち、というミステリーやサスペンス系の少女漫画のような物語となっています。
騙すものと騙されるものの心理ゲームと、そこから生まれる純愛ドラマ。
そして、めくるめく倒錯的エロス‼
もちろん、復讐者に憐れみを、や、オールド・ボーイ、親切なクムジャさんという復讐三部作を手掛けたパク・チャヌク監督ですから、復讐、暴力、残酷性、暗いユーモアも健在ですよ。
まさか韓国映画、それもパク・チャヌク監督の映画で百合が見られるなんて……
お嬢さんでは、まさかの百合、同性愛描写が描かれています。
お嬢さんのヒロイン・キャスト
お嬢様の役を演じるのは、キム・ミニ。
キム・ミニといえば、火車 HELPLESSのファム・ファタール女優です。
そんな彼女の相手役を演じるのが、これは、またすごい。
侍女役は新人女優のキム・テリです。
二人の美しい女優が、ベッドシーンを一糸纏わぬ姿で熱演するので、百合映画に興味がある人はぜひ観てみて欲しいですね。
他にもキャストに卑猥な言葉を言わせたり、球体関節人形と繋がったまま吊るされたり、変態オヤジが出てきたり、かなり色々と攻めているのにも関わらず、ラブストーリーとしての真摯さを失わないというところが、さすがパク・チャヌク監督といったところでしょうか。
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