ベン・アフレックが語る映画ザ・コンサルタントの魅力

一押し映画

いま、劇場で公開されている映画ザ・コンサルタントですが、主演のベン・アフレックが見事にバットマンVSスーパーマンのリベンジを果たすことに成功しています。

バットマンVSスーパーマンは、残念ながら、映画秘宝の2016年トホホ映画の一位に輝いてしまっていますが、こちらでは、なかなかの活躍っぷりです。まあ、バットマンVSスーパーマンも、ぼく自身は全く悪くないと思うんですけどね。

ガンツの奥浩哉先生もツイッターで見たと言っていたので、ぼくも見ることにしました。

ザ・コンサルタントの監督はウォーリアーのギャヴィン・オコナー

映画を監督で見るかどうかを判断するぼくは、ザ・コンサルタントがギャヴィン・オコナーが撮ると聞いただけで、じつはは観ないわけにはいきませんでした。

だって、映画の良し悪しってほとんど監督で決まるといっても過言ではありませんから。

もちろん、俳優や声優で決まるという人もいますが、まあ、価値基準は人それぞれなので(笑)

とにかく、このザ・コンサルタントの監督はギャヴィン・オコナー。ウォーリアーの監督です。
ウォーリアーは総合格闘技映画の傑作で、こちらはぼくは見ながらギャン泣きでした。
ウォーリアーは、2011年のベストテンに入れてもいいくらいの映画です。

ちなみに、ウォーリアーは、U-NEXTで視聴することができます。
ザ・コンサルタントを観るか迷っている人は、ギャヴィン・オコナー監督の映画『ウォーリアー』を見てから考える、というのもいいと思います。

ベン・アフレックが演じるクリスチャン・ウルフ

Ben Affleckさん(@benaffleck)が投稿した動画

ベン・アフレックが演じるのは、クリスチャン・ウルフ。
かれは、仕事ぶりが完璧な会計士。
人当たりは素っ気なく、休日は趣味の射撃をしています。
そんなウルフに大手電気会社の帳簿を調べる仕事が舞い込み、そこでかれは重大な不正を発見します。
そのせいで、ウルフのもとに刺客が送られることになるのです。

しかし、その刺客たちをウルフは瞬く間に瞬殺。
そうです、ザ・コンサルタントは、映画秘宝のギンティ小林さんのいうところの『ナメてた相手が、実は殺人マシンでした!』ムービーなんですよ!!

しかも、ここでネタバレをするわけにはいかないので控えますが、ザ・コンサルタントは、さらなる衝撃の事実のコンボが押し寄せてきます。

やー、ぜひ、シリーズものにしてほしい作品でした。
劇場で観れなくても、この映画はぜひ後でみてほしい作品ですね。

 

ザ・コンサルタントのみどころはクリスチャンのキャラクター設定

やはり、ザ・コンサルタントの魅力はクリスチャン・ウルフのキャラクター設定。

ベン・アフレックが演じるクリスチャンは、表向きは普通の会計士。しかし、裏の顔はマフィアを顧客とする凄腕の会計士。
これだけで、十分に映画になるのにも関わらず、さらにサヴァン症候群の殺し屋というとんでない設定までオプションでついてきます(笑)

その他にもクリスチャンにはトレーラー住まい(どう考えても儲かっているはずなのに!)だったり、ジャクソン・ポロックの絵が大好きだったり、妙に生々しい要素がプラスされています。
このディテールの細かさが良いんですよね。

ザ・コンサルタントで垣間見えるハリウッド映画アクションの様式美

ザ・コンサルタントは、ベン・アフレックの格闘を堪能することができます。

シラットやクラヴ・マガなどの影響も確認することが、できます。
クラヴ・マガなんて格闘技なんて知らないと言う人のために説明しておくと、クラヴ・マガはイスラエルの格闘技です。
近年では、近接戦最強とも言われており、イギリスのSASでも取り入れられています。

実は、ザ・コンサルタントでは、最近のハリウッド映画アクションの様式美を確認することができます。

どんな様式美なのかというと、具体的には、相手を殴ったり蹴ったりするだけで終わるのではなく、相手の関節を折ったり、動きを封じたりするようなアクションをどこまで本物のように見せられるかに比重が置かれています。

ベン・アフレックが語るザ・コンサルタントの魅力

ベン・アフレックはザ・コンサルタントの魅力は、通常のアクション映画では見ることができない何かを見ることができることだと語っています。

確かに、ザ・コンサルタントの主人公は、自閉症の男ですし、その男がいろいろな格闘技を身に付けて戦う、というのはあまり見ない設定です。

(これ以降、ネタバレが色々含まれているので映画未見の人は映画を観てから読んでください)

また、ザ・コンサルタントは、それ以外にもたとえば、自閉症の男が主人公であるのにも関わらず、そこには、ぼくたちの身近にあるテーマが語られています。

クリスチャン・ウルフの父親は、自閉症の息子がさまざまな困難にあっても一人で生きていけるように、クリスチャンを過酷なトレーニングによって鍛えます。
しかしながら、親が子供を守ろうとした結果、逆に子供を傷つけてしまう結果になることもありますよね。

実際に、クリスチャンの父親も、子供のためを思ってしたことが、かれをひどく傷つける結果になってしまうんです。
ザ・コンサルタントでは、そんな過去とクリスチャンがどんな風に向き合うのかも描かれています。

ベン・アフレックはクリスチャン・ウルフというキャラクターに惹かれた部分は、かれがどれだけ他人と違っているか、ではなく、かれがどれだけ他の人と似ているか、でした。

確かに、この世界には、いろいろな人がいるけれど、極論を言えば、幸せになりたい、友達がほしい、愛してほしい、とか、皆求めているものは同じですよね。

なぜ、プンチャック・シラットなのか

ザ・コンサルタントで、ベン・アフレック演じるクリスチャン・ウルフが使う格闘技は、プンチャック・シラット。

シラット?
シラットという格闘技を知らない人も多いのではないでしょうか。
私自身も、シラットの名前を聞いたことはあっても、その格闘技がどんなものなのか、詳しくは知りません。
驚くべきことに、ザ・コンサルタントを撮ったギャヴィン・オコナー自身も、シラットのことを全く知らなかったのだとか。

しかし、シラットは、非常に効率がよく合理的な格闘技であることから、クリスチャン・ウルフが操る格闘技となりました。
クリスチャン・ウルフは、高機能自閉症であり、順番をこだわり、数学能力が高く、効率化を追及するキャラクターなので、シラットはぴったりの格闘技であるわけですね。

キャラクターの性格や性質が、そのまま、自身が選ぶ格闘技に直結しているという、作品内リアリティが追及されているのが、既存の多くのアクション映画とは異なるところです。

ザ・コンサルタントの他のキャスト

ベン・アフレックだけでなく、他にもザ・コンサルタントは魅力的な俳優で脇が固められています。

ディナ・カミングス役はアナ・ケンドリック

ヒロインのディナ・カミングスを演じるのはアナ・ケンドリック。アナ・ケンドリックの他の代表作としては、ピッチ・パーフェクトシリーズ(2012、2015)、マイレージ・マイライフ(2009)、また、トワイライトシリーズ(2008~2012)などがあります。

レイモンド・キング役はあのJ・K・シモンズ

財務省犯罪捜査部を仕切り、クリスチャンを追っているレイモンド・キングを演じるのは、セッションの鬼教官で一躍話題となったあのJ・K・シモンズです。J・K・シモンズは、セッション以外にも、スパイダーマンシリーズ(2002~2007)など、テレビドラマシリーズ『クローザー』(2005~2012)など、話題作に出演しているので、もし、ザ・コンサルタントの演技でJ・K・シモンズに惹かれたなら、ほかの作品も見てみると良いかと思います。

ブラクストン役はジョン・バーンサル

ブラクストン役を演じるのはジョン・バーンサルです。
ジョン・バーンサルは、最近、注目されている俳優です。

主役というよりは、癖のある脇役や敵役を演じることが多い俳優で、ストーリーを最高に盛り上げてくれます。

ジョン・バーンサルは、映画ならヒューリー、ドラマならウォーキング・デッドのシーズン1、2やデア・デビルのシーズン2などが有名です。

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